2021年NFL観戦レポート


日本からの渡米がまだまだ難しい2021年の秋ですが、アメリカでは、NFLが開幕しました。昨シーズンは、コロナ禍での開幕ということもあり、各チームで、無観客と有観客と対応が分かれましたが、2021シーズンは、全チームが有観客で開幕しています。
今回は、2020年にオープンしたロサンゼルスのソーファイスタジアムをリサーチしてきましたので、ご報告させていただきます。
ソーファイスタジアムでは、今後、BTSが11月、12月にコンサートを行うスケジュールが組まれておりますので、実際、2021年の秋、冬にソーファイスタジアムでイベントを観るのがどのような流れになるかということのご参考にもしていただければと思います。

開場時間まで

ソーファイスタジアムのロケーションは、空港の近くですので、一見、空港からのアクセスは便利なのでは?と思われるかもしれませんが、ロサンゼルス国際空港周辺の渋滞は、ときに悪夢のような状況もあります。そのため、特に7万人近くの観客が訪れるNFLの試合の際には、スタジアムには駐車場がオープンする試合開始4時間前、最低でも3時間前には到着するようにご計画された方が良いと思われます。

ソーファイスタジアムがオープンしてから試合前、特に試合後の交通渋滞は酷く、現地ではニュースになっており、地域住民、試合に行ったファンからも沢山のクレームが上がっているほどです。これは車社会のアメリカの何処の会場でも起こる事ではありますが、ソーファイスタジアムの立地条件的にも当分の間、解消されることは無いと思われます。

特に折角のご旅行で訪れているファンの方々にとっては、渋滞にハマって開場時間にも間に合うかどうかで心配することを考えれば早く到着しておくことに越したことはありません。

ソーファイスタジアム周辺には、何があり、どうなっているのか?と思われるかと思います。ソーファイスタジアムは、イングルウッドという地域にあり、スタジアムの周りにはNBAのLAレイカーズの旧本拠地で、現在は主にコンサート会場として有名な「ザ・フォーラム( The Forum)」、「ハリウッドパークカジノ」、下記でご紹介するショッピングエリアのみで、その他は特に何もない地域です(この先1~2年でスタジアム敷地内にショッピングモール等が完成予定)。

NFLファンにとっては言わずと知れた試合前の楽しみの一つではありますが、ソーファイスタジアムの駐車場(PINK)はテールゲート専用の駐車場で、試合開始の5時間前にオープンし、多くのファンが盛り上がっていますので一緒に楽しむことも出来るでしょう。

またソーファイスタジアムの敷地内、PINK駐車場/Century Blvd側には、”レイクパーク”という湖のある公園があり一般市民にも開放されてありますので、食べ物などを買ってそこでくつろぐことも可能です。

またPINK駐車場はCentury Blvd. & Yukon Ave.からの入口近くにありますが、この入口のすぐ隣には、ターゲット(8am ~ 10pm)、スタバ(5:30am~)、In&Outバーガー(10:30am~)、道を渡るとウェンディーズ(7:30am~)等があるショッピングエリアになっています。特に、In&Outバーガーは、西海岸にきたら、ぜひとも寄りたいハンバーガーチェーンの1つですので、これも1つの楽しみとなります。

ロサンゼルスも季節や時間によっては肌寒いときがあります。12月、1月の寒い時などは、ターゲットやスタバなどで暖をとることも出来ます。
ターゲットは、日用品雑貨などが販売されているアメリカでも有名なお店の1つです。
ターゲットに行くと、Rams & Chargers等のグッズも売っています。
しかし、行きで買い物をすると、スタジアムに持ち込めませんので、試合前のお買い物にはお気を付けください。
(スタジアムには4つのモービル貸しロッカー($20)がEntry1番、5番、7番、9番入口近くにありますが、手荷物検査等ではじかれてしまった物を預かるためのロッカーなので小さいです。ターゲットで買い物をするのであれば、試合終了後にしておくべきでしょう)

スタジアム周辺のトイレ事情ですが、ターゲットの店内にあります。
ターゲットであれば商品購入をしなくても気兼ねなく使うことが出来ます。
またスタジアムの全部の駐車場内には仮設トイレが沢山あり、スタジアムと屋根続きで隣にある”ユーチューブシアター”近くには公衆トイレがありますので、待ち時間もトイレに関しても問題ありません。

スタジアムに近づいてしまうと、PINK駐車場やターゲットへ戻るには歩いても相当な距離になっていますが、スタジアムの西側にあたるVIP6番入口側の道路、Pralie Ave. & Arbor Vitae St.の角にはセブンイレブンがありますので、入場前に飲み物や軽食を買いたい場合にはそちらが便利です。ただ、飲食物はスタジアム内に持ち込みできませんので、必ず入場前に食べるようにしてください。
スタジアムのEntry1、2、3番入口には、”ザ・フォーラム(The Forum)"以外には何もありません。

ソーファイスタジアムへの入場

ワクチン接種証明書か陰性証明書の提示

ロサンゼルス郡公衆衛生局の命令(2021年10月7日発効)に従い、12歳以上のお客様は、COVID-19の完全な予防接種を受けているか、イベント開始時間の72時間以内に実施されたCOVID-19検査が陰性であることを証明するものと、名前が一致する写真付きIDを持っていなければソーファイスタジアムに入場できません。12歳未満のお客様は、COVID-19検査の陰性証明書は必要ありません。

この義務化は、ロサンゼルス郡内で開催されるスポーツイベント、コンサート、シックス・フラッグス・マジック・マウンテンやユニバーサル・スタジオなどのテーマパークを含む、チケット制の10,000人以上の屋外イベントに適用されます(屋内イベントは既に適用されています)。

ソーファイスタジアムでは、2021年10月10日に行われたNFLのチャージャーズ戦から適用になりましたが、入場時、最初にワクチン証明もしくは陰性証明と身分証明書を照らし合わせるチェックがあり、その後、金属探知機を通ってチケットをスキャンするという入場のシステムになっていました。

ここで気に掛かることは、日本政府が発行しているワクチン接種証明書が入場時に認められるかどうか?ということです。
サンフランシスコ市にあるチェイスセンターは、インターナショナルゲストに対して、各国政府が発行したワクチン証明書でも入場を認めるとウェブサイトに明記されていますが、他の大都市にあるスタジアムやアリーナに殆どが、具体的に「他国発行のワクチン接種証明も可」とは明記されておらず、CDC(米国疾病予防センター)のカード(デジタルも可)、WHO予防接種カード、医療機関から正式に発行された証明書を受け入れるとしか書かれていません。

実際にクリプトドットコム・アリーナ、ホンダセンター、マディソンスクエアガーデン、バークレイセンター等にも問い合わせてみましたが、返答はそれぞれの会場の公式ウェブサイトの記載とあまり変わりませんでした。

2021年10月に日本からミネソタ州ミネアポリスやペンシルベニア州ピッツバーグで行われたスポーツイベント、コンサートへ行かれた方がおり、お話を伺ったところ、日本発行のワクチン接種証明書を提示したら、現地スタッフは一瞬戸惑いながらも入場することが出来たとの貴重なレポートも頂いております。
しかし、こればかりは、州、郡、市によってコロナ安全規制の厳重さの度合いも異なり、現地の会場、スタッフによっても対応が変わってくるのが「アメリカあるある」の一つですので、現時点では明確に「日本発行のワクチン接種証明書でもOK」とは言い切れないのが現状であると思われます。

いずれにしましても近々にアメリカへスポーツ観戦、コンサート等に行かれるご予定の場合は、スタジアム・アリーナ等の会場のコロナ安全規制ルールを随時チェックされることをお薦めいたします。

*アメリカの場合、入場の際の係員の「あたり」、「はずれ」があり、「日本政府が発行しているワクチン接種証明書」的なあまり係員として見かけないようなフォーマットのものは、係員によっては「ダメ」というケースと「問題ない」とするケースがあります。ですので、ソーファイスタジアムのように、インターナショナルゲストに対して明示がない会場は、念のため、72時間以内のPCR検査の陰性証明を持参したほうが確実です。

ソーファイスタジアムで観戦する

座席について

ソーファイスタジアムの最高級の座席の1つとなるのが、セクション111、112、または、131、132のVIP席になります。
座席は、50YD付近になり、クラブラウンジへのアクセスがあり、アルコールを含めて飲食込み、そして、フィールドビューでの観戦もできます。
ただ、チケット代は高額になります。
カードにより価格も異なりますが、チャージャーズの試合で定価が700ドル前後(約8万円)から1000ドル前後(11万5000円)、ラムズはカードによりかなり定価の設定に幅があり、700ドル(約8万円)から1800ドル(20万円)ほどになり、リセールチケットの場合は、更に高い座席は高くなります。

セクション111の座席からの見え方

フィールドビュー
(VIP111、112にはフィールドのバルコニーで見れるアクセス権があります)

300レベルからの見え方

クラブラウンジ

このスタジアムは、チャージャーズのホームベンチが、111、112側、ラムズのベンチが131、132側になり、どちらの試合に行くかにより、アクセスできるラウンジも異なります。
ぺチャンガファウンダーズクラブというのは、チャージャーズのホームベンチ側にあるラウンジになります。
ソーファイソーシャルクラブというのは、ラムズのホームベンチ側のラウンジになります。
どちらもラウンジ内での食べ物、ソフトドリンク、アルコール類(ビール、ワイン、各種カクテル)が全て無料で食べ放題、飲み放題。トイレもあります。


ロサンゼルスのNFLの場合、多くの試合が13時キックオフになります。
全国放送のカードの場合は、東時間の20時に合わせるので、ロサンゼルスは17時のキックオフになります。
そのため、基本的には13時か17時になります。

13時のキックオフの試合の場合、料理はランチ的な料理を用意しているとのことで、夕方17時の試合の時にはディナー的な料理になるとのことです。
この日は、13時キックオフだったため、ランチ色の強い内容でした。
メキシカンテーマの料理で、ホットドッグ、ハラペーニョソーセージドッグ、チーズグレイビーナチョス、ローストポーク、ポークベースのタコス、あとは、サンドイッチ、サラダ2種類、カットフルーツパック、スナックでした。コロナ禍ということで、サラダやカットフルーツはプラスティックパックに入ったもの、ホットフード系はそのまま捨てられる紙のお皿になっていました。

ペットボトルの水、缶のペプシ、スパークリングウォーター等は、アイスバケツに入っていますので、自由に取ることが出来ます。アルコール類は、バーカウンターへ直接行き、注文をします。デザートは「コの字」型のバーカウンターの真ん中のカウンターに置かれていますので、お好きなものを伝えればスタッフが取ってくれます。ちなみにこの日はチョコレートムース、チョコレートチップクッキー、チョコレートでした。