現地12月8日にラスベガスのMGMグランドホテルで開催されたパッキャオ対マルケスの4度目の対戦は、お互いダウンを奪う刺激的な試合となりました。会場内は、マルケス勝利を願うメキシカンの歓声が響き、パッキャオとしては、完全アウェイの雰囲気の中で試合は進みました。
試合が動いたのは第3ラウンド残り1分20秒、マルケスの右フックがパッキャオを直撃。
マルケスにとっては、過去3度の対戦の中で1度もダウンを取れなかったため、これがパッキャオから奪った初めてのダウンとなりました。
派手に倒れたパッキャオでしたが、その回をしのぐと、迎えた第5ラウンドの残り1分50秒にダウンを奪い返します。
これでまったくわからなくなったという感じになり、迎えた第6ラウンド。
一進一退の攻防が続いたこのラウンド。終了間際にまさかのドラマが待っていました。
残り10秒を切り、マルケスがやや攻勢にでます。それをしのぎ、反撃に入ったパッキャオ。
そのパッキャオの顔をマルケスの強烈な右のカウンターが襲いました。
パッキャオが倒れた瞬間に、ラウンド終了のゴングが。
パッキャオはピクリともせず、そのままKO決着。
4度目の対戦は、マルケスのKOとなり幕を閉じ、MGMの会場内は、マルケスを応援するファンの大歓声が上がりました。
まさしく、海外まで来ても観たいイベント
2階席でもその興奮は十分伝わるような試合でした。
果たして5度目の対戦はあるのか。
日本のボクシングファンの皆様もぜひ、海外でのボクシング観戦をお楽しみください。
前日計量でのマニーパッキャオ。 | 計量にはマイク・タイソンの姿も。 | 緊張の連続です。 |