2021年11月現在のアメリカへの旅行事情について

11月になり少し、日本の感染者の数も減ってきており、海外旅行へのお問い合わせも増えてまいりました。
しかしながら、まだ通常通りの旅行とはいきません。

現時点で最も高い壁は、「アメリカから帰国する際にPCR検査が陽性だった場合」です。
この場合、陰性証明が出るまで、日本行きの飛行機に搭乗することができません。
ですので、一般的に2週間ほど待ち、陰性になった時点で帰国することになりますが、帰国後もまた14日間の自主待機になるため、本来の旅行日程プラスかなりの日数を要す可能性があります。

2021年11月現在のアメリカへの旅行は以下のような流れになります。

日本出国の際に必要な手続き

この11月8日からアメリカ合衆国は、アメリカ入国に際して、「ワクチン接種証明書」と「飛行機の出発時間の72時間以内に発行されたPCR検査の陰性証明」の提示が必要になりました。いずれも航空会社カウンターでチェックを受けて、問題無ければ搭乗が可能となります。
ですので、2回(2回目から14日間過ぎていることが必須)のワクチン接種が済んでいないと、アメリカには入国できませんのでご注意ください。 
このPCR検査は、発行する時間や病院により大幅に価格が異なりますが、安いところで1万円前後、おおよそ2万円から3万円が相場になります。

アメリカへの入国事情

上記に記載をしておりますが、アメリカ入国には「ワクチン接種証明書」と「PCR検査の陰性証明」が必要になります。アメリカの入国後は、隔離義務などはありません。また、アメリカ入国の際に検査があるなどは、2021年11月現在は確認しておりません。
そのため、入国時によほどのトラブルがない限り、アメリカでの乗継便もその日のうちに乗れることになります。
特に現在は、アメリカへの海外からの入国はかなり数が少ないため、イミグレーションはかなり空いています。
アメリカ到着後は、そのまま、通常通り動くことはできております。
ESTAの申請も基本的には、通常通りできておりますが、できるだけ早めに申請をしておくほうがいいかもしれません。
スポーツ観戦、コンサートへの入場の際には、「ワクチン接種証明書」の提示、もしくは「72もしくは48時間以内のPCR検査陰性証明」の提示など、会場がある州や市によって違いますので、旅行前には確認が必要です。(入国できているという時点で、ワクチン証明書を所持しているということにはなりますが、会場、イベントの詳細を確認されることをお勧めいたします。)

アメリカから日本へ帰国

日本国は、日本人、外国人に関わらず、入国に際しては何処の国よりも厳しいルールがあります。これは、常に変わる情報ですので、外務省、厚生労働省の公式サイトにてアップデートされた情報をチェックしてください。

簡単に説明させて頂くと、11月14日現在、日本国は下記の様な書類、アプリの登録等が必要です。
・搭乗の72時間以内のPCR検査陰性証明(厚生労働省が定めたフォームで準備することが良いでしょう)
*これはアメリカの空港にある航空会社のチェックインカウンターでチェックがあります。
・My SOS、質問書アプリ(QRコード取得)、COCOAなどのアプリのインストール、登録。
・宣誓書
・その他の書類。*日系航空会社では機内で入国の為の必要書類は配られていますがご確認ください。

アメリカでPCR検査を受ける場合、相場としては200~300ドルぐらいかかるようです。
(場所によっては検査時間により価格が安いものもあります)
その上で、万が一、陽性が出た場合は、帰国便に乗ることができず、再検査で「陰性」になるまでの間、アメリカに追加で滞在することになります。
通常、2週間ぐらいは延泊しながら状態を見るための滞在となります(無症状の場合)。
*ワクチンを2度接種していても陽性反応が出ることがあるようで、陽性反応が出ると搭乗できなくなります。
(延泊の費用、帰りの便のご購入は自己負担になります)

海外旅行保険でどこまでカバーされるか

保険会社にもよると思いますが、「旅行変更費用」の特約でコロナが陽性になった場合の航空券料金、治療費、検査費、入院費などがカバーされるところもあるようです。
ただ、オンラインの商品にはこの特約がないという会社もあります。
また、保険の請求には、医師の診断書が必要ということもありますので、日本のコミュニティがあまりない都市から帰る場合は、かなり気をつけないといけません。
あまり大きく記載のない特約のようですので、最寄りの代理店などで確認するほうが安心かと思います。

日本の空港に到着

日本に入国するには3~4カ所の書類チェックがあり、空港で再度「新型コロナウイルスの検査」があります。これは「唾液検査」です。その後、アプリが正しくインストールされているか?、作動するか?の動作チェックがあり、所定の場所にて「唾液検査」の結果を待ち、「陰性」であれば入国審査へ進み、荷物、税関検査と進んで実質入国となります。
そのため、到着後、最短でも1時間30分から3時間ぐらいは、入国ができません。

また空港からは自己検疫待機場所(ホテル、自宅など)へ移動しなければいけませんが、その際には公共交通機関(飛行機、電車、バス、タクシー)を使う事は出来ませんので、どなたかの自家用車でのお迎え、ハイヤーの予約等が必要になります。(自己検疫用ホテルへのシャトルバスなどはあるようです。また成田から京成電車の特別措置などもあるようですので、ご確認が必要です。)
そのため、例えば、札幌などにお住まいの方は、到着後、その日のうちに飛行機で帰ることはできません。

*ご自身のスマートフォンにビデオ通話用のアプリ、接触確認アプリ(COCOA)をインストールする必要がありますので、事前に入れておくとスムーズです。

日本帰国後

日本へ帰国した後は、14日間の自己検疫として自宅、ホテル等での「待機義務」があり、違反すると罰則があります。到着日は自己検疫日とはカウントされず、翌日が第一日目になります。
自己検疫待機期間は、My SOSアプリを通じて、「毎日」、AIによるビデオ通話(顔と部屋の様子を30秒間見せる)と、位置確認、また健康状態報告をする必要があります。
自己検疫待機期間を10日間、ビジネスの場合は3日間など短縮することも可能ですが、政府が要求する内容は常に変わっておりますので、厚生労働省の公式サイトでの確認が必要です。